【発毛機器編】LED・レーザー照射の科学的根拠を解説
LEDやレーザーを使った発毛機器が注目されていますが、本当に効果はあるのでしょうか?この記事では、日本皮膚科学会のガイドラインをもとに、科学的根拠に基づいたLED・レーザー照射のメカニズムと臨床評価、推奨度などを丁寧に解説します。
発毛機器とは?どんな仕組みで髪が生えるのか
- LLLT(Low Level Laser Therapy)とは?
- 650nm前後の赤色レーザーやLEDを頭皮に照射
- 細胞内のATP産生を促進し、毛乳頭細胞を活性化
- 血行促進・炎症抑制・成長因子分泌などが促される
科学的根拠と臨床データ
- 日本皮膚科学会ガイドライン(2017)での評価:C1(行うことを考慮してもよい)
- アメリカFDAによる承認機器も複数存在
- 代表的な論文結果
- LLLTでの毛密度の有意な増加(24週使用で+15〜20%程度)
- 副作用はほとんど報告なし
代表的な発毛機器とその特徴
製品名 | 使用光 | 特徴 | 推奨頻度 |
---|---|---|---|
iGrow | 赤色レーザー+LED | ヘルメット型・男女兼用 | 週3回 約25分 |
ヘアマックス | 赤色レーザーのみ | コーム型で頭皮に直接当てる | 週3〜5回 約15分 |
Dr. ヘアレーザー | LED中心・赤色 | 軽量で自宅用 | 毎日使用可 |
メリットとデメリット
メリット
- 副作用が少ない
- 自宅で使える
- 継続使用しやすい
デメリット
- 費用が高め(3万〜15万円)
- 効果が出るまで時間がかかる(3〜6ヶ月)
- 医薬品より即効性は低い
向いている人・向いていない人
向いている人
- 医薬品に副作用がある方
- 投薬治療に抵抗がある方
- 軽度〜中度の脱毛症の方
向いていない人
- 高度の脱毛症(毛根が完全に消失しているケース)
- 短期間での効果を求める方
医薬品との併用について
- フィナステリドやミノキシジルとの併用が一般的
- 併用により相乗効果が期待されるケースも多い
- クリニックでも導入例あり
まとめ
LED・レーザー照射による発毛機器は「安全性が高く、穏やかな効果が期待できる」治療法です。医薬品だけに頼らない薄毛対策を探している方にとって、選択肢のひとつとして検討する価値があります。