【医薬品編】推奨度Aの鉄板AGA治療|フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジル外用
日本皮膚科学会が発表した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、科学的根拠に基づいた治療法に推奨度A〜Dの評価がつけられています。本記事では、もっとも信頼性の高い「推奨度A」とされた内服薬・外用薬を徹底解説します。
推奨度Aとは何か?
推奨度A=「行うよう強く勧められる治療法」です。複数の臨床試験(RCT)によって効果が認められており、実際の診療でも標準的に使用されます。
フィナステリド(内服)
- 適応: 男性のAGA
- 作用: 5α還元酵素II型を阻害 → DHT生成を抑制 → 脱毛進行を防ぐ
- 効果: 長期使用で脱毛抑制効果、約80%の人に有効
- 副作用: 性欲減退(1〜2%)、肝機能障害など稀にあり
- 代表製品: プロペシア、フィナステリド錠
デュタステリド(内服)
- 適応: 男性のAGA(2016年国内承認)
- 作用: 5α還元酵素I型・II型の両方を阻害 → より強力にDHT抑制
- 効果: フィナステリドより高い有効性が報告されている
- 副作用: フィナと同様、副作用の出現率も類似
- 代表製品: ザガーロ、デュタステリド錠
ミノキシジル(外用)
- 適応: 男女ともに使用可能(男性:1〜5%、女性:1%が基本)
- 作用: 血管拡張作用により毛母細胞の増殖促進、成長期の延長
- 効果: 有毛率や毛髪密度の増加(3ヶ月〜6ヶ月目から効果実感)
- 副作用: かぶれ、発疹、一時的な脱毛(初期脱毛)
- 代表製品: リアップ、スカルプDメディカルミノキ5、リアップジェンヌ(女性用)
フィナステリド・デュタステリド vs ミノキシジル
項目 | フィナステリド | デュタステリド | ミノキシジル外用 |
---|---|---|---|
推奨度 | A | A | A |
対象 | 男性 | 男性 | 男女 |
効果 | 脱毛予防 | 脱毛予防(強力) | 発毛促進 |
投与法 | 内服 | 内服 | 外用(頭皮に塗布) |
注意点と組み合わせについて
- 内服薬と外用薬は併用が推奨されるケースも多い
- 女性はミノキシジル外用のみ推奨(内服は推奨されない)
- 継続使用が前提(半年~1年で効果を評価)
医薬品購入時の注意点
- 正規ルート(クリニック or 認可薬局)での購入を推奨
- 海外製や個人輸入はリスクがある
- 診察を受けて自分に合った処方を受けるのがベスト
まとめ
AGA・FAGAの治療において、効果と安全性が実証されているのが「推奨度A」の医薬品です。まずは信頼できる医師のもとで、これらの治療を始めることが薄毛対策の第一歩です。