フィナステリドとは？効果・副作用・ミノキシジルとの違いを徹底比較【2025年版】

AGA（男性型脱毛症）の進行を食い止めたいけれど、ミノキシジルやフィナステリドといった薬の違いがわからず、どれを選ぶべきか迷っていませんか？
この記事では、フィナステリドの基本情報から効果、副作用、そしてミノキシジルとの違いまでを徹底的に解説します。
あなたに最適なAGA治療薬選びのヒントをお届けします。

フィナステリドとは何か？（成分の歴史・基本情報）

フィナステリドは、1990年代初頭にアメリカで開発された医薬品成分です。
もともとは前立腺肥大症の治療薬として登場しましたが、臨床試験中に発毛効果が見られたことから、薄毛治療にも応用されるようになりました。

現在では、「プロペシア」などの商品名で世界中のAGA治療に広く用いられています。
日本でも厚生労働省によって正式に認可されており、安全性が確立された成分です。

フィナステリドの効果（発毛メカニズム・治験データ）

フィナステリドの主な作用は、「5αリダクターゼ」という酵素の働きを阻害することです。

5αリダクターゼは、男性ホルモン（テストステロン）を「DHT（ジヒドロテストステロン）」という物質に変換します。
DHTは毛根を攻撃し、薄毛を進行させる原因になります。
フィナステリドはこの変換を防ぎ、薄毛進行を止める効果があります。

【治験データ】
国内外の臨床試験では、フィナステリド服用者の約60〜80％に脱毛抑制・発毛促進効果が確認されています。

フィナステリドの副作用とリスク

フィナステリドは比較的安全性が高い成分ですが、以下のような副作用が報告されています。

副作用	内容
性欲減退	約1〜2％程度の割合で起こる
勃起機能不全	ごくまれに報告あり
肝機能障害	極めて稀だが可能性あり

注意！

副作用が出た場合は速やかに使用を中止し、医師に相談しましょう。
妊婦に対する影響もあるため、取り扱いには注意が必要です。

フィナステリドとミノキシジルの違いを徹底比較

作用機序の違い

フィナステリド：DHTの生成を抑制し、脱毛を防ぐ（守る薬）
ミノキシジル：血流を促進し、毛母細胞を活性化する（育てる薬）

効果の違い

副作用例	フィナステリド	ミノキシジル
性機能関連	あり	なし
皮膚トラブル	なし	外用薬でかぶれ等あり
心血管系リスク	なし	高用量内服でリスクあり（注意）

フィナステリドが向いている人・向いていない人

【向いている人】

薄毛が進行中の男性（初期〜中期）
AGAの家系歴がある人
副作用リスクを理解し、医師と連携できる人

【向いていない人】

妊娠予定または妊婦の方（取り扱いも禁止）
性機能への影響を強く懸念する人
すでに重度の脱毛が進行している場合（発毛効果は限定的）

日本で認可されているフィナステリド製品一覧

製品名	特徴
プロペシア	世界初のフィナステリド製剤、MSD社製
フィナロイド	ジェネリック版、低価格
ファイザー製フィナステリド錠	国内製造、品質保証あり

これらはすべて医師の処方が必要となります。